矯正歯科治療には、効果や恩恵だけではなく、限界やリスクもあります。
十分にご理解いただいた上で、治療を開始していただきたいと思います。
心配事をあげたらきりがないですが、内容をあらかじめ知っておくことで、リスク回避や、実際に起きてしまった際の冷静な対応ができると考えています。
〒252-0314 相模原市南区南台6丁目19−7
矯正歯科治療には、効果や恩恵だけではなく、限界やリスクもあります。
十分にご理解いただいた上で、治療を開始していただきたいと思います。
心配事をあげたらきりがないですが、内容をあらかじめ知っておくことで、リスク回避や、実際に起きてしまった際の冷静な対応ができると考えています。
最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。痛みの程度や感じ方は個人差があるため、鎮痛剤を処方させていただくことも可能です。
骨や上顎洞などの状態により、歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、MFT(口腔筋機能療法)、歯磨き、定期的な通院等、矯正歯科治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。また、治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。歯磨き指導後も改善がみられない場合は、矯正装置を一時撤去することもあります。
歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。日常生活に支障がでることはありませんが、歯を支える表面積は小さくなっているため歯周病が進行しないように、注意が必要です。
歯ぐきがやせて下がることがあります。また、歯間に逆三角形の隙間(ブラックトライアングル)ができることがあります。著しいでこぼこ歯や、喫煙者ではリスクが高くなります。
見た目が気になることがありますが、歯ぐきが引き締まり健康な状態であるため問題となりません。
ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。発覚後は、治療方針の大幅な変更が必要となります。
ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。根管治療やホワイトニングなどが必要となる可能性があります。
治療途中に金属等のアレルギー症状(口腔粘膜に口内炎や皮膚に湿疹など)が出ることがあります。
治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出るこがあります。顎間ゴムなど、顎関節に負担のかかる装置はお休みして様子を見ます。治療中の噛みしめ癖や、ストレスなどが原因として疑われます。
様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりするために、歯を削ることがあります。また、歯を並べる隙間を作るために、歯と歯の間にやすりを入れて、歯を削ることがあります(IPR)。削る量はごくわずかなため、歯がしみたり、虫歯の原因になることはありません。
処置中や食事中に、矯正装置を誤飲する可能性があります。そのまま排泄されることが多いですが、注意が必要です。
装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性があります。矯正歯科治療中に限らず食事や歯ぎしりなど様々な原因で日常生活においても生じます。無症状で経過し、治療の必要がないことがほとんどです。
治療後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
保定装置は治療後の歯並びを保つためにとても大切ですので、使用方法は当院の指示をお守りいただきます。元の歯並びの状態、歯周病の進行、悪習癖の継続によっては、保定装置を使用しても安定が得られにくいケースがあります。保定治療期間は一般的に2年程度ですが、その期間を経過した後も、保定装置の使用継続をお勧めすることがあります。一方、加齢によって生じやすくなるでこぼこ歯は、後戻りとは異なる現象と考えています。
装置を外す時、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。また、治療後の新しい咬み合わせに合わせるため、かぶせ物(補綴物)やつめ物(修復物) などをやりなおす可能性があります。
第Ⅰ期治療後、あごの成長発育により、受け口や非対称が顕著となり、かみ合わせや歯並びも変化する可能性があります。あごの骨の形は、矯正歯科治療単独で改善を目指すことはできないため、外科手術を併用する必要がでてきます。その場合は、専門の医療機関をご紹介させていただきます。
治療後に親知らずが生えて、でこぼこが生じる可能性があります。また、加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
歯を支える骨のないところへ歯を動かすことや、一度、治療を開始した後に、元の状態に戻すことは難しくなります。治療方針において、患者様のご希望にそえないこともあることをご理解いただきたいと思います。
(例、歯を抜かないでほしい、ワイヤーを使わないでほしい、部分的に治してほしい、等)
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口の中のお悩みや疑問・不安などにお答えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。